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銀行はある日突然・・・。

銀行には表向きの融資基準と内部の融資基準があります。表向きの
融資基準については銀行のホームページを見れば誰でもわかります
が内部の基準は一般の人にはわかりません。最近は個人情報保護の
立場からますますその傾向が強くなりました。

不動産会社の営業マンでも内部基準の変化は簡単にはわかりません。
実際、住宅ローンの事前審査をしてはじめて内部基準が変わったん
だ・・・と実感することがよくあります。

近年でもっとも大きかった内部基準の変化といえば、違法建築に関す
る融資です。都心では以前から建築基準法を無視した建売住宅や一
戸建てが横行していました。

すでに建ってしまっている家を現行の基準に戻すよう取り壊すことは
困難なため、建てた者勝ちという感覚で建売業者はじめ一般の人も
敷地にめいっぱいの家を建てるというのがなかば当然のようにしてい
た時期があったのです。

当然、そんな物件も不動産取引きの対象にはなります。違法建築の
ため建て替えをする際には今と同じ大きさの家は建ちませんという
文言を付けて売買するのです。もちろん銀行も違法建築物件に対し
ても融資をしていました。

それがある日突然、違法建築の物件には融資をしなくなってしまった
のです。これには驚きました。これから建てる物件に関しては違法建
築の物件には融資しないというのならわかります。しかし、中古物件も
すべて違法建築には融資しないとしてしまったのです。

被害を被ったのは、以前に違法建築の建物を購入した人です。なぜ
ならその物件を売ろうと思っても住宅ローンが付かないからです。
いくらその物件を気に入ってくれた人がいても、現金で購入する人以
外それを買うことができないのです。

現実的には、売るためには大幅に値引きする以外方法がありません。
つまり瑕疵のある物件になってしまったのです。売るに売れない、買い
換えしたくてもできないという人が続出したのはいうまでもありません。
銀行とはありがたい存在ですが非情な存在でもあります。
心しておきましょう。