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失敗しない物件選びのヒント

違いは23年後に・・・

週末に案内した中古住宅を見てしみじみ考えさせられることがあり
ました。それは家の寿命は施工で決まるということです。

1軒目の家は昭和53年築の大手分譲地内の家です。土地が55坪、建
物は34坪程の立派な家です。築23年ですが外観の手入れもよく好印
象を与える家でした。室内もリフォームされ壁紙も綺麗で南庭には
ガーデニングが施されバーベキューコーナーやウッドデッキまであ
る一見素敵な家でした。

しかし問題がありました。家がすでに傾いているのです。2階の和
室の天井には雨漏りのあとがあり、壁には亀裂が入っていました。
さらに床の傾きは歩くだけでわかるほどです。また1階は家の傾き
によってダイニングキッチンの扉は完全には閉まりません。床もと
ころどころで床鳴りがします。

内装も外装も適度に手を入れそれなりに大切に住まわれてきたこと
がわかる家です。売主さんには罪はありません。しかしもはやこの
家には住めないことだけははっきりしています。地震でもきたらひ
とたまりもない危険な家になっているからです。

それに対してもう1軒の家は対照的な結果がでました。築年数は昭
和53年と全く同じです。あるお客様がご購入されるにあたり念のた
め弊社の建築の達人出前サービスを使って調査を依頼されたのです。

一級建築士の方が調査した結果は以下の通りです。

本物件は昭和53年10月22日完成の専用住宅である。工法は昭和
49年に施工されたばかりの枠組壁工法で設計・施工されていた。
設計図書および床下の施工状態を目視から判断するに枠組壁工
法基準通りの設計になっていた。現在の構造計画と比較して、
耐震性能・耐風性能上遜色のない設計である。床下の構造部材
の目視検査の結果、部材の状態はすこぶる良く、腐朽は見当た
らなかった。乾燥状態も良好である。昭和53年当時の断熱計画
のため、昨今の省エネ設計になっておらず1階床下断熱材はな
かった。壁断熱はグラスウール50ミリ、屋根裏断熱はグラスウ
-ル50ミリになっていた。総合的に見て安全面、防水面に関し
ては良好である。断熱面に関しては現行基準と比較して断熱不
足であるがこれはいたしかたない項目である。

2軒とも同じ昭和53年の築23年の中古住宅です。一方は危険で建て
替えを余儀なくされ、もう一方はプロが見て太鼓判を押す家です。
この違いは一体どこからくるのでしょう?

答えは施工業者です。(ちなみに危険な家は大手不動産会社の分譲
地にある大手不動産会社が分譲した家です。)

油断は禁物です。大手だからと安心せずに施工状態をチェックする
ことがいかに大切か、本当に考えさせられた週末でした。